絵本・子どもの本 総解説

 赤木かん子の『絵本・子どもの本 総解説』第6版が 1月10日に発売になります。先日一足早く購入してきました。

 初版は1995年。私は、読み聞かせをし始めて10年以上が経ち、本当にいい絵本はもっとどこかにあるはずなのに、どこへ行けばその情報が手にはいるか模索していた頃です。ですからその年にこの本が出版されたのは、本当にいいタイミングでした。

 その後版を重ね、2002年に5版がでました。ですから4年たって「待望!」の改訂版です。
 私が勤務先の図書室改装に着手したのが2年前で、どの絵本を買うかについては「児童文学書評」で新刊チェックをしていたのですが、絵本の流れが変わってきているのかな?とは感じてました。
 だって知らない作家の多いこと!

 今回の改訂のポイントがまとめられています
① 海外での絵本作家の世代交代が完了したらしい。
  →私は、作家の名前を覚えるのをほぼあきらめました。
   しかも「レオレオニ」「センダック」「エリックカール」「ジオン」な   ど分かりやすい名前ではなくなっています。

② パパ本が、一気に急増
  →今の親は団塊ジュニアです。ということは、この世代のお父さんは、今   までのお父さんとは違うということです。読み聞かせパパには、必読書   ですね。

③ ママの本、おばあちゃんの本に「考えて行動する人」が増えた。
  →「おばあちゃんが働いている」のは、かなり常識になったと思っていま    す。

④ きょうだいの本はでつくしたのか今回は新刊は少ない。
  →出生率が下がったから・・じゃないですよね。

⑤ 絵本形式のドキュメンタリー、自伝は確固たる一大ジャンルになった。
  本も多いし、すぐれたものが多い。
  →絵本形式は本当に増えました。ということは図書室に配架するときに、   絵本だからと言って、絵本の棚に入れてはいけないということです。

⑥「読み聞かせ」に使いやすいもので一章組んでみた。
  →読み聞かせの方必携です。選書は言うことなし!ですが、

うたうしじみ

うたうしじみ

ロバのおうじ (1979年)

ロバのおうじ (1979年)

の2冊は、読み手と聞き手に力量が必要かと思います。私は、自分がすごく好きですが、子どもには読んだことはありません。

⑦ 今年2006年の小学校のテーマの一つは「食育」
  →書店へ行くと「小学校英語」「食育」の本が溢れてます。総合的な学習   が始まったときの「環境」「国際」関連の本シリーズのようです。

⑧ 科学系の本は、数が多すぎて入らなかったので「自然と科学編」で別に作ることに。
  →来年4月に出るそうです。

以上です。