読書週間スタート

 今日から2週間の読書週間がスタートした。とは言っても、今日5年生は代休、水・木と6年生は修学旅行、金曜日は休み・・と十分な日数が取れません。家庭での読書習慣がものを言うことになります。
 来週には、全校のおすすめ本が勢揃いするので、楽しみです。

 第60回 読書世論調査が10月26日(木)毎日新聞に掲載されました。
 
大見出しは

本に関心なお高く 読み聞かせが原点

です。新聞によると

 絵本を「よく読んでもらった」と回答した人のうち、現在も書籍を「読む」と答えたのは62%で「読まない」の34%を大幅に上回った。(中略)
 1ヶ月に読む書籍の平均冊数も、絵本との接触率が高かった人ほど多く、絵本を「よく読んでもらった」人は2.3冊で全体の平均(1.4冊)の1.6倍、絵本を「全く読んでもらわなかった」人(0.9冊)の2.5倍読んでいる計算だ。

 3年前に読み聞かせを続けたクラスの子ども達へアンケート調査した時も同じように「本を今読む」という回答が多かったのを思い出しました。
 
 読み聞かせの相手は「母」が84%で「先生」が43%だそうです。教師の読み聞かせは本当に効果があると思いますが、読み続けている教師は少数派です。
 私はよく「何でそんな時間があるの?」と聞かれましたが、朝(または帰り)の5分程度は、時間を作るという大げさなものではありません。つまり、時間の問題ではないということです。
 学校に「読み聞かせに耐えうる絵本が大量にある」のが前提ですから、まずは選書、そして「読んであげたい」という気持ちでしょうか?

そんなに読んで、どうするの? --縦横無尽のブックガイド

そんなに読んで、どうするの? --縦横無尽のブックガイド

この世論調査には、書評家の豊崎由美氏が寄稿していて、その書き出しが
 

皆さんもううすうすお気づきかもしれませんが、「若い人が本を読まなくなった」という言説は一種の都市伝説のようなものです。 
 というか、枕詞でありましょうか、若者を語る際の。
 むしろ本を読まないのは50代より上の世代。

だった。これは以前講演会で聞いた翻訳家金原氏の言葉とも一致します。
 
 子どもは読み聞かせを聞き、楽しい本が目の前にあればほっといても読むので、「子どもが読まない」と言うのは現場感覚から言うと、違うなあと思います。

 ともあれ、読書の秋ですが、ここ2ヶ月でめがねを外さなければ読めなくなり、がっくし来ている私でした。