怖い本だったよね

 家族でブドウを食べていたら、長男が
「ねえ、病院の絵本で、お父さんが『ブドウのタネを食べさせたからだろう!』ってすごく怒るのは怖かったよね」と言う。
 しばらく考えて

だと気がつくけど、お父さん怒った?「ブドウのタネで」?と分からない。
確認すると、虫垂炎で病院へ運ばれた子どもの元へ夜勤から駆けつけた父親が

「まえから おれが いってたろう、ぶどうの たねは はこださないと もうちょうになるって」

というフレーズが確かにありました。まあ、モノクロの写真絵本なんだけど、子どもにとっては「怖い」本だったとは・・。
 この絵本は
1979年「こどものとも
1983年「こどものとも」傑作集
2006年「こどものとも」セレクション
として発売されています。子どもが自分で手に取る絵本ではないような気がするけど、(私も傑作集で買った)写真と文で伝わってくる緊迫感がいいのでしょう。
 
 前にセンダックの『かいじゅうたちのいるところ』も「怖かった」とか言われたけど、子どもの記憶にどうインプットされるのかって、よく分からない。