読んでる子も、そうでない子も・・

 読む時に、「今日は、○○さんの、この絵本です」って紹介してから読むのだけれど、教室にある本を読んでるから、当然自分で読んでいる子も結構いる。でも、「知ってる!から、つまんない!」じゃなくて、「知ってるから、嬉しい」なんだと、子どもの「知ってる!知ってる!」という歓声で知る。

 

あめのひきのこは…… (新訳えほん 25)

あめのひきのこは…… (新訳えほん 25)

学校にあるのは、2000年で7刷ですが、初版は1976年ですから、ファンは多いのでしょう。
 本の紹介文は

 ありがちいさなきのうこの下で雨やどりしていると、ずぶぬれのちょうちょうやすずめが、つぎつぎにかけこんできました。きのこの下は、まんいんです。

とあります。どっかで聞いた話だと思いませんか?超有名な

てぶくろ (世界傑作絵本シリーズ)

てぶくろ (世界傑作絵本シリーズ)

です。初めて「あめのひきのこは・・」を読んだときは、『てぶくろ』と同じ?って思ったんだけど、おちが全然違います。大勢の前で読むと、クライマックスが最後にきている「あめのひ・・」の方が読みがいがあります。もちろん、ちゃんと大きな声で「そうです!おおきくなるのです!!」と読まないとその面白みは伝わりませんけど。

くんちゃんのはじめてのがっこう

くんちゃんのはじめてのがっこう

これも、読み聞かせリストガイド本には必ず載っている定番絵本。訳者まさきるりこさんのあとがきより
 

新しく一年生になる日本の子ども達も、かたちこそちがえ、くんちゃんのようなスムーズなすべり出しができますようにー切ない思いでそう念じつつ、教育のあるべき姿を考えつつ、この本を翻訳しました。

 1982年の初版時に「切ない思い」と書かれた状況は、20年以上たって改善されたのでしょうか?
 
 この本は、1年生になったくんちゃんのお話。先生の「だれか くんちゃんの 〝く〟ではじまる ことばを しっていますか?」という問いに、
「くま、くるみ、くまんばち」とくんちゃんが元気よく答えると、聞いている子供たちに安堵の表情と共に笑いが起きました。よかったね!って共感できるその感性っていいなあ〜って思います。4月の最初に読むより、もうすぐ2年生!っていう今頃読んでもいいものです。 

 いつかの日記に書いたと思うけど、まさきさんは、神戸市東灘区で「鴨の子文庫」を主宰されています。(2005年現在どうかは、確認せず)神戸時代の新採だった時に同期だった男の先生が、その「鴨の子文庫」育ちでした。
 大人になってから、どんなに大量の絵本を読もうとも、子ども時代に読めなかった分は取り戻せない・・。彼の絵本の思い出話を聞きながらそう思いました。
 ところで、このリクエスト本シリーズでは「読みたくない本がない!」と思っていたら、図書館から選んでくるのは、私だった。
 
金曜日なので、自宅持ち帰り絵本の貸し出しに図書室へ行ったら、カウンターにきちんと7冊の本が「予約本」として置いてあった。『バーティミアス』が3冊、はやみねかおる他。読んでるね!