おしゃれは永遠です

 

おしゃれだいすきエリエットひめ

おしゃれだいすきエリエットひめ

「おしゃぶりだいすきニーナちゃん」を描いたクリスチーヌ・ノーマン・ビールマンの翻訳されているもう1冊の絵本。私の読む絵本は、アメリカ・イギリスの翻訳ものが多く(って1番翻訳されているだけですけど)、読みながら、ちょっと感じが違うなあと思ったらフランス在住の方でした。
 馴染みがないので、絵本裏表紙作者紹介より

 1964年生まれ。子どもの本を書く前は、スピーチ・セラピスト(言語療法士)をしていた。小さな患者にお話を作って聞かせたり、自分の子どもや友達の子どもや、ときには猫にまでお話を作ってあげたという。現在は学校の先生をしながら子どもの本を書きつづけている。「おしゃぶりだいすきニーナちゃん」と「おしゃれだいすきエリエットひめ」が、最初の出版。東フランス、ロレーヌ在住。

 特徴的な女の子だったせいでしょうか?絵本を開くなり、「あっ!ニーナちゃんだ!」と言った子どもがいました。読む前に「おしゃれ好きな子?」って聞くと、もう喜色満面の笑みを浮かべて「はい!」ってたくさんの手が挙がって、その時は、決して授業中には見せない表情になっていました。少し聞いてみたのですが、もっと聞いて欲しい様子。何だか私の子ども時代には決してなかったテーマなので、とっても興味深かったです。
 これは、おしゃれが好きなのに、お母さんに「あれ着なさい、これ着なさい」と言われ、とっても不本意な格好で外へ出かけたエリオットひめのお話。で、外へ出るといとこのアリスに会い、大胆な外遊びを始め、当然着ていた服は散乱して・・と、聞いている子どもにしてみれば「え〜最後はどうなるの?」とちょっとドキドキの展開です。
 学校で読む本は、できるだけ性差によって極端に反応の違う本は読まないのだ
けれど、これは、少し女の子向けかな?という感触でした。

 
19:00〜「教員のあそび心が子どもをかえる」と題して 静岡県生涯学習研究所長 渡邊佳洋氏の講演会
 手遊びやアコーディオン演奏での手話付きの歌など、たくさんの実技指導を交えながらの楽しい話だった。印象に残ったのは
①教師なら50〜70曲は暗譜して、その日に合わせて子どもと歌えるように
②教師は+(プラス)ストローク(言語・非言語・身体)をたくさん出すこと
 この非言語の+ストロークは、子どもとたくさん接する中で覚えて行くものかなあと。内田先生の本にもよく出てくる話とも繋がった。 
 また、小学生と一緒にキャンプすることを「子ども放牧運動」という言葉で表現されていたが、これは、養老猛先生の本によく出てくる考え方と同じ。大学で山登りを始め、家族でのキャンプは「キャンプ場」ではない、何もない川原でやってきた我が家としては大いに同感する部分であった。

おまけ
 手遊びをしながら、思い出した事。数年前の研究会で、友人が研究授業の前に「ちゃちゃツボ」の手遊びを子どもと一緒にやっていた。あまりのスピードに「すごいね」って声を掛けると「だって、これkoyateru先生が教えてくれたんですよ」と言われて絶句。だって全然記憶にないし、当然その手遊びはそのスピードどころか、正確にするのさえおぼつかない。
 若い頃、某教員研究雑誌に「いい実践だなって思いながら読むと、自分が教えた実践だったことがよくある。」というのを読み「あり得ない」と思ったけど、「あり得る」年になりました。決して「いい実践をたくさん後輩に教えているという意味でなく、人に話したことを全く覚えていないことがよくある」という意味でですけど。