読書中は・・

 教師になってすぐの頃、100マス計算を世に広めた岸本さんの本を読んでいたら、
「読書の時間や、テストが終わって時間がある時などに、すぐ本が読めるように、机の横には<本を入れておく袋>を置いておくとよい」と言うのを読み、以後ずっとそうしている。たかが朝読書の15分と言えども「席を立たない」約束で、何冊でも本袋に入れておいてよいとすると、とっても落ち着いて読書ができる。
 でも小さい学年の場合、「何冊でもいいよ!」というと、もう袋が破けそうになるまで入れる子が結構いて、結局掃除前に机を運ぶ時に「重い〜」と言うことにもなったりしてね。

 今日の本

 大島妙子さんのこのおかしさをどう表現していいか分からない。私としては、どうしてこういう発想が生まれるの?って聞きたい。だって、どしゃぶりの日が何日も続いていて海の水が丘の上まであふれてきてると言うのに、ハナさんは「せんたくものが、かわきゃしないよ」と言い、とうとう海の水が家の中に入ってきたら、今度はその家に足がはえてくるんだよ!で、その足を使って家は泳ぎだすんですけれどね。最後は隣同士に建っていたハナさんとウメさんの家が、何と2つ合わさって2階建ての家になって、めでたし、めでたし。
 読み終わると「たなかさんちのだいぼうけん」の「だ」と「ぼ」の「゛」が魚になっている!って子どもが教えてくれました。
 本当に読み手も幸せな気分にしてくれる本です。大島さん、ずっと描き続けて下さいね。

 作者紹介文には
 

不思議でたのしい独自の世界を描いた作絵の作品と共に、そのダイナミックな絵を生かした、さし絵の仕事も多い。

とあって、今日本当はもう1冊読むつもりの

歯がぬけた (わたしのえほん)

歯がぬけた (わたしのえほん)

の絵も大島さんだった。

もう1冊

ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ (世界こども図書館B)

ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ (世界こども図書館B)

20年前のブラウンの作品?知らない・・って思っていたら

 Wille’s Adventures に収められた3編の短いお話の中の Willie’s   Walk をもとに創られました。

と説明書きがあり、文が「坪井郁美」さんで、NDCも913だった。
 これはおばあちゃんから「おうちのまえのみちを まっすぐいって いなかみちをまっすぐまっすぐ」と言われ、その通りにまっすぐ行く男の子のお話です。
 読むときは「ここがおばあちゃんのおうちかな?」で次のページが「うわっ」となっているので、本当に「うわっ」って読まないとおもしろくありません。あと2つ「うわっ」があるけど、最初の「うわっ」が1番のインパクトです。今日はちゃんと「うわっ」と読んだら、聞いている子どもの半分が飛びあがってしまいました。おどすつもりはなかったんですけれど・。