世間は夏休み?

 今朝、いつも通りに出勤しようとしたら、道路が大渋滞で全然動かない。よ〜く考えたら、夏休みで伊豆方面へ行く車ばかり。今週末はお盆だものね。
 AM 幼、小、中合同研修会
 PM 地域を知る校外研修

 昨日「大人は愉しい」を読んでいたら、鈴木晶氏の以下の文に納得!

世の中の物書きの態度は、大雑把にいって、自己完結型と語りかけ型の二つに分かれるような気がします。前者は、言いかえればナルシス型で、自分の「オリジナリティ」と「個性」を信じ切って、読みたければ読め、読みたくなければ本を閉じろ、と読者に挑む。それに対して後者は、読者に理解してもらおうという姿勢が根底にあります。
 私個人は、前者のような書き手はきらいです。「勝手にナルシシズムに浸ってろ」と捨てぜりふをはいて、すぐ本を閉じます。だから、私自身も、つねに後者であろうと努めてきました。これはもちろん「読者にすり寄る」ことではありません。むしろ、読者には私の言っていることが理解できているんだろうかという不安と不確定性に突き動かされて、語りかけを行うのです。前回の話題とつなげると、仮に私の文章がモノローグ的であったとしても、それは「モノローグする鈴木晶」というキャラクターを読者に提示しているにすぎなにのです。だいたい、自分が正しいと信じ切っている人間はきらいです。というか、近づくことができない。
 別の見方をすると、前者のような書き手は、前回話題になった「読者の視点からの検閲」を欠いている。

 その返信で内田先生は

とにかく本には「私に個人的にメッセージがある人」が書いた本と、「そもそも私宛てに書いてない人」が書いた本の二種類があって、読者は実にみごとに「自分に語りかけてくる」本を探し当てるものである、と私は経験的にかたく信じております。

 いろいろな方のブログを読むようになって2年近くたち、いくつかの「自分に語りかけてくる」ブログに出会うことができ、とっても幸せなである。