OFF

　 何となく風邪っぽい、微熱っぽい。今イチ元気出ず。
昨日から

絵舟―狩野探幽の暗号

を読み始めたが、300ページの本が一気に読めず、買ったままになっていた

ひとたびはポプラに臥す〈2〉

の1,2巻を読了。宮本輝は20代の頃よく読んだ作家。『泥の川』『蛍川』は本当に好きだった。このシリーズは、1600年ほど前に、大乗仏典300余巻の漢語訳を成した鳩魔羅什（くまらじゅう）が歩いた西安からパキスタンのイスラマバードに至る6700キロのシルクロードの旅を宮本さんが辿る長編紀行エッセイ。西安は、20年前に訪れた地。文中によく登場する、食べ物や町の匂いについては、個人旅行だったからよく分かる。

1巻に
　

旅を終え、年月がたち、多くの光景が消えて行くなかで、たったひとつ消えない光景というものを各自は隠し持つようになるのですが、その消えない光景が、それぞれの人生の修羅場で思いもかけない武器と化したり、要塞の役割をになったりすることを、私は幾多の旅の経験から知っているのです。

とあった。そういえば、武器にはなってないけど、要塞にはなったような・・。シルクロードはいつかと・・・思いながら、行ける日は近いんだろうか？