「教科書に出てくる本」商品リスト

 先週、「教科書に出てくる本」商品リストというプリントが、まわって来ました。本年度新しくなった国語の教科書に掲載されている児童書の全学年分リストです。全57冊セットは、72278円。まあ、「分からないセットを買うより、こっちにしよう」という選択をする学校もあることでしょう。私がどうこう言える立場ではないけれど、希望を言うなら、「もっと数が欲しい」ということでしょうか?本の楽しさをしるには、それこそ「どっぷり」本に浸るしかなく、そのためには、たくさんの本の紹介は必要だと思います。
 昨年、全教科書の見本が巡回してきた時に、すべての教科書を見ましたが、どの教科書にも、カラー刷りの読書案内があり、力を入れているのが分かり、なかなか楽しめました。
 今回のリストでの中で私のお勧めは、

ジーク―月のしずく日のしずく (偕成社ワンダーランド)

ジーク―月のしずく日のしずく (偕成社ワンダーランド)

出版されてから、もう10年以上たつけど、毎年ファンになる子どもはいる。
本校の913の本で一番場所を取っているのが、斉藤洋です。1段はゆうにありますが、
ずっと現役で書き続けて欲しいと思います。

②「お江戸の百太郎」那須正幹
③「ロバのシルベスターとまほうの石」スタルク
④「夏の庭」湯本香樹実
⑤「ダンプえんちょうやっつけた」古田足日

②〜⑤は、日記に書いた記憶があるので、今回はパスです。

でも、全部10年以上前だ・・・・。ここ2,3年の新作は、昨年の課題図書になった
「おじいちゃんの桜の木」ぐらいかな?知らない本も何冊かあるので、確かなことは言えませんけど。

 読了

『犠牲(サクリファイス)』への手紙 (文春文庫)

『犠牲(サクリファイス)』への手紙 (文春文庫)

 「犠牲」を読みながら、滂沱の涙を流した記憶があまりに鮮烈で、買ったものの、なかなか読みはじめられなかった文庫本。やっと手にし、一気に読めました。3部構成になっていて、第3部のロングインタビュ-「僕自身による<柳田邦夫>」が一番印象に残りました。
 自分を明晰に分析しながら、自分の作品について語っています。作者自身を知ることのできる貴重な一冊だと思いました。
 また、子どもの本に興味ある者としては、子ども時代の思い出として、担任の先生が名作物語をつぎつぎに読んでくれたことについて、「胸が熱くなる想い出です」と回想していることにも大いに興味を惹かれました。「犠牲」を読まれた方は、是非・・、でももう
文庫でさえ、4年前の本でした。

 昨日は、疲れて少し横になったつもりが、起きたら朝だった・・。