1年から3年まで

 今年は担任を外れたので、4月から1年生に、打ち合わせのある月曜日以外毎日読んでいます。40人のクラスで特に朝が大変だから、少しのお手伝いでもできればという気持ちで始めました。
 
 担任ではなくて、こうやって継続して読むのは初めてですが、いいのは「次のことに急かされずに読める」ことです。担任だと、伝達事項や、次の予定がちらつくこともありますが、気にしなくていいのは気持ちがずいぶん違います。

1年生と2年生

もったいないばあさん (講談社の創作絵本)

もったいないばあさん (講談社の創作絵本)


 本の帯より
 《「もったいない」ってどういう意味?
  ものを大切にする心がそだつ絵本。》

 もしかして、言葉をしらないかなと思い、
「おうちの人に『もったいない』って言われたことある人?」と
聞くと、1年生は40人中、6,7人。2年生は25人中4,5人。
「画用紙に絵を描いていて、半分しか書いてないのに捨てようとし たら言われた。」
「ごはんを食べていて、茶碗に残したら言われた」など。

 ちょうど、この発言が出て、読み聞かせの始まり。 
もったいないおばあさんが、いろいろもったいないと言ってくるのです。泣いたら「涙がもったいない」の場面では笑ってました。
 「みかんの皮がもったいない」で、2年生では「お風呂に入れる」ってすぐに言ってくれた子供がいました。
 絵が大きくて、文も簡潔なので、とっても楽しめます。

1年生、2年生

それゆけ、フェルディナント号

それゆけ、フェルディナント号

  
 本の紹介文より
「くるま自慢のフェルディナントさん。フェルディナント号に登って、山のぼりに挑戦です。ところが・・・。ちょっぴりとぼけたお話が2つ入ったゆかいなお話です。

 2つ読んでも5分ですが、子供は本当に喜びます。1つ目を読んで、「おしまい!」っていうと「何で〜短かすぎ!」と声があがりますが、「続きがあるんだよ!」って言ったとたん、パッと顔が輝くのが分かります。ヤーノシュの作品は、その昔

ぼくはおおきなくまなんだ (世界の傑作絵本C)

ぼくはおおきなくまなんだ (世界の傑作絵本C)

をよく読んでいましたが、久しぶりに、力強いタッチの絵に再開できました。1931年生まれですから、今年74歳。まだまだ現役ですね。


2年生

まーくんとくま

まーくんとくま

本掲載の紹介文

だいじにしていたくまのぬいぐるみをおとぢちゃった!
ゆうきをだして、くらいもりにさがしにやってきたまーくん。
ところが、そこにいたのは・・・。

ページをめくるおもしろさがたっぷりあじわえる
よみきかせにもぴったりな大型絵本

徳間書店のこのシリーズは、とにかくこれまでより、ひとまわり本が大きくて読みやすい。低学年の場合、教師が椅子に座って、子供が床に座ってって読むというやり方のほうが、絵が見やすくていいのだけれど、朝の忙しい時間に規則正しく毎日読むなら、8時5分前着席。8時のチャイムが鳴り終わると同時に読み始めるというスタイルのほうが、子供が落ち着く。ということで、この読み方の場合は、本が小さいと絵が見えないこともあるので、このシリーズの大きさは本当にありがたい。

まーくんがくまを探しに行って、出会ったくまの大きさに子供は、びっくり。「でも、どうして?」と思っている間に、もっと大きな
くまが現れて、ちゃんと、フムフムなるほどと・・納得。

3年生

今日から3年生にも読みに行くことにした。1年の時の担任したクラスで、集中して聞け、尚且つ、非常に反応がよく、読みやすい。

新装版 ともだち (講談社の創作絵本)

新装版 ともだち (講談社の創作絵本)

帯より
《「いまは小さなぼくたちだけど、20年後は?」
  大人になったら、なにしてるかな 名作絵本を新装版で!》

なつかしいなつかしい太田さんの絵です。初版が1985年というから、20年前。どうかな?という感じで読み始めたのですが、小学校のクラスの子供の紹介が始まると、もう興味しんしん。けんかが強い、背がひくい、おもしろい声で笑う・・・。一番楽しかったのは
「みうらけいこちゃんは、算数の天才。このくらいの計算はあんざんで、あっというまだ」という場面の黒板の計算を読み始めると

141424+127395+3043+93752+29+
64432+5905=

一番前にいた、算数には絶対の自信を持っているS君が
「ぼくには、これは、無理だ。」ってつぶやき、他の子供は
「すごい!すごい!ありえない!天才!」とか言って興奮状態。
かわいいね。ちゃんと20年後も描かれていて、4年〜6年でも、「将来を考える」ような授業の導入にも使えると思いました。