神奈川近代文学館
次女が、「どこでもいいから、文学館・美術館・博物館へ行ってレポートを書く」という課題のために、神奈川近代文学館へ行ってきました。
そこで、第101号となるリーフレットを買ってきたので、読んでいたら、
夏の企画展が「かこさとし だるまちゃんとてんぐちゃん」だった。しかも期間中の8月24日(日)には、かこさんの講演会もあるという。
かこさんのお生まれは、1926年なので、御年82才!!行きたい!と思ったが、もう定員がいっぱいで締め切られていました。
また、その冊子の裏には、松居直さんによる「かこさとしさんの『だむのおじさんたち』」考察が掲載されており、
- 作者: かこさとし
- 出版社/メーカー: 復刊ドットコム
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 大型本
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そこには、この絵本を執筆したときの気持ちが5つにまとめられていました。とっても感動しました。以下その全文です。
「私が、この絵本であらわしたいと、知っていただきたいとおもう点は、
1 大きなダムのことより、それをつくった人々のこと
−その人々苦労や、よろこびや、悲しみや−人間の労働というものの
すばらしさ
2西洋風な、あるいは夢幻的なおもしろさより、日本的な、現実的な美しさ
3科学的な真実さと、人間味ある詩情を共存させたいということ
4社会という歴史の大きな流れを、前向きに進めようとしている人々、
それをささえている人々にこそ、人類の知恵や技術は役だってほしいこと
5子どもとおとなの世界を隔絶させないで、おとうさんおかあさんたちの
今の生活を、考えを、子どもたちにもしってもらいたい、知らせたい
ということ、以上のような点です」
改めて、伝える役目は、おとななのだと思いました。加古さんの絵本で、どれだけ多くの子どもが幸せな時を過ごしたか分かりません。夏の東京の帰りにでも、寄ってみます。