ボストン夫人と林望先生
学校の絵本コーナーの中に
- 作者: Raymond Briggs,レイモンドブリッグズ,林望
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/12/11
- メディア: 大型本
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とある男の子の寝室にこびとのおじさん(←「じ」はちに濁点)がやってきて、3日間好き勝手やっていくだけの話です。でもおじさんの言葉にはかなり辛辣な風刺が込められているので、小学生の場合、本の読める子でないと無理かなと思います。
で、今日はこの本の紹介ではなく、あの林望(リンボウ)先生さんがイギリスに行った時に住んでいたのが、ボストン夫人の居館だったという話。
この話は、ベストセラーになった
- 作者: 林望
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1995/09/08
- メディア: 文庫
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それは、ボストン夫人の書いた
グリーン・ノウの子どもたち (てのり文庫 (566C007))
- 作者: ルーシー・M.ボストン,ピーター・ボストン,亀井俊介
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1988/07
- メディア: 新書
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この「おじさん」のあとがきにも、その思い出が書かれています。
ボストン夫人という人は、きわめて理知的で合理的な思考をする人であった。そうして甘っちょろい感傷とは無縁の人でもあった。彼女はいつも冷徹にものを見、そして辛い言葉でそれを語った。彼女の書く英語は、かなり難しく、けっして子ども向けの甘口な言葉ではない。
林望さんは、続けて書きます。
私はこの本を訳しながら、いつもそういうボストン夫人の人となりを思い浮かべ、そうして、その同じイギリス魂を作者のブリッグズにも読んだ。
興味ある方は、是非手にとって読んでいただきたいと思います。