ブッカーの話 

 何度か書いてますが、今日は今までの感謝を込めて、ブッカーの話。
 
 市立図書館の本には、きちんとカバーがかけられています。学校図書館では、当然誰かがかけないと掛けられません。

 ということで、何とかして「本のカバーをはずして、(ハリーポッターなんか、カバー外したら<何の本?となります。>)配架する」ということを止めて、カバーを掛けたいと思っていた私は、5年前の年度末に児童書300冊新刊で購入した時に、予算をつけてもらって、カバーを掛けることにしました。

 が、保護者ボランティアも学校司書もいない状態でしたので、当時担任していた1年生の保護者の方数人に声を掛け、ブッカー掛けボランティアを立ち上げて講習会を開きました。

 講師は、いつも学校に本を納入していた書店の方です。図書館勤務の経験があり、ブッカーの掛け方が分かるということでお願いしました。

 忘れもしない5年前の3月31日に講習会を開きました。

 1回の講習ですぐに覚えてくれ、以後新刊全てにブッカーを掛けていただいています。ブッカーも1冊にすると、80円〜100円して「高い」と言われるのですが、特に傷みやすい絵本や、人気本(ゾロリ、ミッケ、ハリーポッタ−)などが、掛けると掛けないのでは、本の寿命が倍は違うので、やらない手はないと思っています。

 本年度は、市内図書館部で話をしたり、本校の図書館を見てもらう機会があり、ブッカーのこともよく聞かれました。予算はどこから出すのかとか、整備ボランティアの立ち上げなどです。幸い、複数校勤務の学校司書が購入、掛け方指導などを行い、多くの学校で浸透しているようです。
 
 5年前の3月は、まだ、私が(密かに)図書館教育をやりたいとは誰も思っていないし、わたし自身自分のクラスでの読み聞かせと読書実践しかなく、図書館が作れるかどうかも分からず、その先にある図書館教育が何たるかも全く分かっていなかった時です。
 機能する図書館を私を含めて誰も経験したことのない状態では、まずは本を1冊1冊揃えていくことしかできませんでした。

 今日から3月。5年前の3月がそもそもの始まりであり、ずっと陰で支えて下さった整備ボランティア保護者の方に、心から感謝をしたいと思いました。
 
 そして、前任校を3年で転勤して、本校に来たのも運命だなと。



おまけ
 自宅の階段に五味太郎の本があったので、いつ買ったっけ?と思っていたら

 夫が買った山渓のガイドブックでした。いかにも山登りという表紙に見せないために五味さんなのかな?と思いました。